コメ入門~歴史から学ぶ今後の農業~
日本の主食、米。
今日は米の歴史を少し。
稲作は、2400年前の縄文中期から後期にかけて始まり、
弥生時代に水田の技術が確立されたとされている。
その後、ずっと米は不足していた。
しかし、技術革新や平和な時代になり、1955年には大豊作、1967年には過去最高の1425万トンの収量を上げた。
その後、輸入米や食文化の変化、人口比率の変化を受けて、米が余ってしまった。
米不足の時代から、米余りの時代に変わった。
量が満足したら次は質やサービスだ。
品種改良により、増収を目指したものから、徐々に食味を良くする品種が開発されてきた。
その代表例がコシヒカリだが、その後も多様な品種が開発されている。
また、米の販売ルートが緩和されスーパーやインターネットでも買えるようになった。
今後は質やサービスに特化するために、増収よりも安定収量、時短、小分け、日持ち、配達、栄養強化、環境保全、ブレンド、アソート、などが今後も増えてくるキーワードではないだろうか。
ちなみに、2018年の消費者の購入基準は「価格帯」が65%で、「品種」、「精米してからの期間」と続く
新しい文化を作るか、ニッチなストーリーを売り込むか、生産側としては一年に一回しかできないし、それが年収になるから大きな冒険はできない。
が、消費者としては選択肢が増えてよいと思う。
言いかえると、消費者側も自分が信じたストーリーを選択する必要がある。
まだまだ、自然の中にある農業は解明されていないことが多く、どれが正解かわからないことが多い
だが、少なくとも自分が信じたことを守れば幸せではないだろうか。
参照:最新版 図解 知識ゼロからのコメ入門(八木宏典監修、家の光協会)